Morocco―Josef von Sternberg

モロッコ

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外人部隊の女たらしトム(ゲイリー・クーパー)は駐在地のモロッコで、美しい舞台歌手アミー(マレーネ・ディートリヒ)と出会う。惹かれあう二人だったが、アミーは大金持ちのベシエール(アドルフ・マンジュー)から求婚される。女遊びの懲らしめとして、前線に送り込まれることになったトムが町から去り、アミーはベシエールとの結婚へと踏み切るのだが・・・

女にも外人部隊があるのよ。ただし制服も軍旗もない。勲章ももらえない。傷ついても保障はないわ。けれど勇敢よ

シーンもセットも少なくて、恐らくかなり低予算で作られているのだけど、演出や演技がとてもきめ細やかで、撮影もモロッコの蒸し暑さが出ていてとてもいい(行ったことないから実際は知らないけどさ)。アミーの歌以外、音楽はほとんどマーチングドラム。このドラムがめちゃくちゃよくて、ベシエールの豪邸で結婚披露宴をしているとき、遠くからドラムがかすかに聞こえて、アミーがいてもたってもいられなくなってくるというシーン。これぞ演出という名シーン! ラストシーンの美しさは言わずもがなでした。

(1930年公開、監督ジョセフ・フォン・スタンバーグ